ナイチンゲール方式による看護教育の特徴とその拡がり ― 教育の創造と伝承―

URI http://harp.lib.hiroshima-u.ac.jp/hbg/metadata/12010
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タイトル
ナイチンゲール方式による看護教育の特徴とその拡がり ― 教育の創造と伝承―
著者
氏名 佐々木 秀美
ヨミ ササキ ヒデミ
別名 Sasaki Hidemi
キーワード
ナイチンゲ-ル教育方式の特徴 教育の創造 ナイチンゲ-ル看護師達の評価 看護教育の普及
抄録

 「明確な目的は実現していかなければならないが,その目的を実現していくための道は,大いに発見していかなくてはならない」と述べたナイチンゲールの教育方法は“見習い制度”であり,その教育の特徴は①マトロン(Matron)と呼ばれる看護総監督の存在,②寄宿舎におけるホ-ム・シスタ-による教育,③医師による基礎専門教,④病棟シスターによる実践教育にある。
 その教育はまず,自己訓練する精神修養の方式を,看護教育の中に導入し,マトロンと呼ばれる理想的な看護師像を組織の頂点に位置付け,一つの目標を示したことである。次に,規律のある道徳的な環境に寄宿舎をおき,優れた監督官によって秩序正しく管理され,看護師に必要な基礎知識を修得させたこと,臨床経験を大きな学習の機会とし,そこで観察した事や経験したことを記録させる事によって自己の看護を総括,評価させ,看護を科学的に展開させたこと,臨床経験の前に医学的知識を学ばせ,看護の対象である患者の支援法につなげたこと,そして何よりも看護総監督の位置づけや見習い生の受け入れから評価の方法まで規律ある訓練のための規則をシステム的に作ったことである。そこには看護教育に向けた独自のアイデアとそのアイデアを実践する創造的な取り組みがある。それは他方においては,看護師たちが一つの組織の中で秩序ある行動ができるように徹底的に訓練する,つまり,“つくる教育”であったとも考えられる。ナイチンゲール方式を取り入れたアメリカでは看護教育を積極的に取り入れ,独自の創意を持ち,アメリカ方式に発展させた。ドイツは基本的なところで思想的に噛み合わずナイチンゲール方式は余り発展しなかった。インドはわが国同様,宗教的な問題があり,余り発展していない。そして我が国もナイチンゲール方式を採用したが,病院付属の徒弟制度的な方式が長い間,存続した。

掲載雑誌名
看護学統合研究
14
2
開始ページ
14
終了ページ
41
出版年月日
2013-3-20
出版者
広島文化学園大学看護学部
ISSN
1346-0692
NCID
AA11499896
本文言語
日本語
資料タイプ
紀要論文
著者版フラグ
出版社版
区分
hbg