教育と法(いじめ問題についての一考察)

URI http://harp.lib.hiroshima-u.ac.jp/hbg/metadata/12018
File
Title
教育と法(いじめ問題についての一考察)
Author
氏名 榎 久仁裕
ヨミ えのき くにひろ
別名 Enoki Kunihiro
Subject
いじめ 教育 法
Abstract

■ はじめに
 近年,児童,生徒の学校現場でのいじめ等の非行が,クローズアップされている。多くの被害者をだしての,クローズアップであるが故に筆者としては,残念な気持ちでいっぱいである。なぜなら,筆者は長年,裁判所勤務を経験し,かつ刑事手続を学んだが故の者だからである。法は全ての者に平等である。
それが成人であろうが,児童,生徒であろうが,平等であるはずである。ただ手続の違いがあることは,法の建前1)ではある。しかし犯罪の成立に成人と児童,生徒に違いはないことは自明なことである。児童,生徒だからといって犯罪が成立しないということは決してないことを,教育現場の責任者等は認識するべきである。社会のしがらみや,教育者等の評価の違いによって法適用の平等2)を誤ってはならないことを言及したい。

Journal Title
看護学統合研究
Volume
14
Issue
2
Spage
56
Epage
59
Published Date
2013-3-20
Publisher
看護学統合研究
ISSN
1346-0692
NCID
AA11499896
Language
jpn
NIIType
Departmental Bulletin Paper
Text Version
出版社版
Set
hbg