「3.11後」と子どもたち : 「3.11」の新聞報道を手がかりに

URI http://harp.lib.hiroshima-u.ac.jp/hbg/metadata/12136
ファイル
タイトル
「3.11後」と子どもたち : 「3.11」の新聞報道を手がかりに
著者
氏名 時津 啓
ヨミ トキツ ケイ
別名
抄録

 本稿の目的は,「3.11」をめぐる報道において「子ども」がどのように描かれているのかを明らかにすることにある。そして,「3.11」の記録において「子ども」の描写が果たした役割を解明する。「3.11」以降,子どもは三つの観点で描き出されている。第一に,「出産」であり,第二に,「放射能との関係」であり,第三に「希望」である。本稿はこれらを手がかりに,メディアの有する子ども観を明らかにし,メディアが,子どもを「3.11」と対照的に描くことで,二項対立を構築していることを解明した。そして,この二項対立の構造が「3.11」の複雑性を看過させていることを示し,一元的子ども観の危険性を明示した。

掲載雑誌名
子ども学論集
1
開始ページ
81
終了ページ
89
出版年月日
2013-04-30
出版者
広島文化学園大学学芸学部子ども学科
ISSN
2187-8145
本文言語
日本語
資料タイプ
紀要論文
著者版フラグ
出版社版
区分
hbg