医療・福祉の根本思想としての第25条成立の過程及び地域福祉改革に関する歴史検証

URI http://harp.lib.hiroshima-u.ac.jp/hbg/metadata/12286
ファイル
タイトル
医療・福祉の根本思想としての第25条成立の過程及び地域福祉改革に関する歴史検証
著者
氏名 佐々木 秀美
ヨミ ササキ ヒデミ
別名 Sasaki Hidemi
氏名 榎 久仁裕
ヨミ エノキ クニヒロ
別名 Enoki Kunihiro
キーワード
憲法第25条
日本国憲法
GHQ / PHW
サムス准将
戦後の医療
福祉改革
抄録

本論では,わが国の公衆衛生及び福祉について,戦後の“日本国憲法”および憲法25条の成立過程を中心に,
戦後のGHQ サムス准将による公衆衛生改革も含めて歴史検証を行った。“日本国憲法”成立の過程ではGHQ 指
導下で強引に執行されたものであったが,しかし,両国間の対話を通して実行された憲法改正であり,指導した
アメリカでさえ,実現不可能といわれる程に水準の高いものであった。特に,第25条はマッカーサー原案として
提示された民生局の『憲法改正草案』にもなかった条文であり,その第25条の前文は,民間の憲法研究会から提
案された『憲法草案要綱』案からであり,後半部分はサムス准将自身が加筆・修正したものであると考えられた。
その第25条は,国民の日常生活における福祉,即ち,健康問題という点で最も関連のある人権思想の反映である。
この条文が整ったことにより,わが国は,社会保障・福祉問題で国内の整備が可能となった。看護専門職者にとっ
て日々の看護実践の基盤となる法律であり,その存在価値は大きい。

掲載雑誌名
看護学統合研究
20
1
開始ページ
1
終了ページ
24
出版年月日
2018-12-21
出版者
広島文化学園大学看護学部
ISSN
13460692
本文言語
日本語
資料タイプ
紀要論文
著者版フラグ
出版社版
区分
hbg