斜面地における交通に関する一考察

URI http://harp.lib.hiroshima-u.ac.jp/hbg/metadata/12367
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タイトル
斜面地における交通に関する一考察
別タイトル
A Study on Transportation at Sloping Urban Area
著者
氏名 今田 寛典
ヨミ イマダ ヒロフミ
別名 Hirofumi IMADA
キーワード
斜面地域
市街地
交通
公共交通機関
道路
傾斜度
高齢社会
抄録

 1960年代から1980年代にかけ白動車社会の進展とともに人々は、一戸建ての住宅を求め、郊外に転居していった。都心部から1時間程度離れた郊外部は傾斜地が多く、傾斜度20゜程度の斜面地が次々と住宅地に開発され、比較的若い世代を中心とした街が出現した。
しかし、40年、50年が経過した現在、かつての若々しい街は高齢社会へと変わっていった。住民は、買い物、病院、郵便局、市役所等への都度上側から下側へ、また下側から上側へと交通を余儀なくされる。自動車を運転できない高齢者や身障者にとって大変つらい行勣であり、出かける頻度は低くなる。
 そこで、本研究では国内外の5都市について斜面地の交通システムについて現地調査、文献調査を基本に考察した。なお、呉市を対象にアンケート調査も実施した。
 以下に得られた主要な結果を示す。
 (1)斜面地であることは、住民の外出頻度に大きな影響を及ぼしている。
 (2)等高線に沿ったコンター道路の整備が望まれる。しかし、地形が急峻な地区を抱える都市では望むことができない。斜面地住民が全ての用事を下った地でするのではなく、斜面地区内で用事を足すことができるよう都市施設を配置する都市計画も重要である。
 (3)斜面地における公共交通機関も大規模なものから小規模なものまで広範な事例を知ることができた。

掲載雑誌名
広島文化学園大学ネットワーク社会研究センター研究年報=Journal of Hiroshima Bunka Gakuen University Center for Networking Society
7
1
開始ページ
39
終了ページ
64
出版年月日
20110901
出版者
広島文化学園大学ネットワーク社会研究センター(Hiroshima Bunka Gakuen University Center for Networking Society)
本文作成日付
2011-09
ISSN
21854777
本文言語
日本語
資料タイプ
紀要論文
著者版フラグ
出版社版
区分
hbg