地域協働と担い手育成(3) ~多世代協働の観点から~

URI http://harp.lib.hiroshima-u.ac.jp/hbg/metadata/12385
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タイトル
地域協働と担い手育成(3) ~多世代協働の観点から~
別タイトル
Local Collaboration and Upbringing of the Subject(3) ~From the viewpoint of many generations collaboration~
著者
氏名 大藤 文夫
ヨミ オオトウ フミオ
別名 Fumio OOTOU
氏名 鶴岡 和幸
ヨミ ツルオカ カズユキ
別名 Kazuyuki TURUOKA
氏名 栗川 隆宏
ヨミ クリカワ タカヒロ
別名 Takahiro KURIKAWA
キーワード
まちづくり
多世代協働
正統的周辺参加論
子どもの参画
抄録

 本稿は、平成26年度の呉市S地区における地区まちづくり計画の見直し作業に、アクションリサーチとして参加したことで得られた知見を報告するものである。
 見直し作業の中で確認された課題は、担い手が高齢化しており、次世代の担い手を育成すること、つまり多世代協働の仕組みづくりの必要性であった。伝統的な地域社会では、地域の人材(地域人)を育てる広い意味での教育システムがあった。人が子どもの時期から成長するに応じて、集落の相応の役割を担うことで集落は維持・管理されてきた。またそのことが人が地域人として成長するプロセスでもあった。担い手不足が顕在化している今だからこそ、それに類した育成の仕組みが求められる。このような、まちづくりにおける役割を担うことを通して人が育つというとらえ方は、「正統的周辺参加論」や「子どもたちの参画のはしご」論の考えと重なる。いま求められている担い手育成も、このような学習観を必要にしているといえよう。
 S地区の見直し作業では、①多世代協働の事業、②参加しやすい方法、③中学生、中学校、PTAとの連携という方向性がだされた。地域協働はまちづくりのメインストリームであるが、担い手育成は多くの取り組みが逢着している課題である。S地区の取り組みは解決の一つの方向を示していると考えられる。

掲載雑誌名
広島文化学園大学ネットワーク社会研究センター研究年報=Journal of Hiroshima Bunka Gakuen University Center for Networking Society
11
1
開始ページ
1
終了ページ
13
出版年月日
20151201
出版者
広島文化学園大学ネットワーク社会研究センター(Hiroshima Bunka Gakuen University Center for Networking Society)
本文作成日付
2015-12
ISSN
21854777
本文言語
日本語
資料タイプ
紀要論文
著者版フラグ
出版社版
区分
hbg