地域福祉の担い手形成(2) -呉市第2地区の見守り活動の実践から-

URI http://harp.lib.hiroshima-u.ac.jp/hbg/metadata/12391
ファイル
タイトル
地域福祉の担い手形成(2) -呉市第2地区の見守り活動の実践から-
別タイトル
Upbringing of the Subject in Community Welfare(2) ~From the Practice of "Mimamori Activities" in the Second District of the City of Kure~
著者
氏名 大藤 文夫
ヨミ オオトウ フミオ
別名 Fumio OOTOU
氏名 鶴岡 和幸
ヨミ ツルオカ カズユキ
別名 Kazuyuki TSURUOKA
キーワード
見守り
担い手形成
まちづくり委員会
持続可能な地域社会
抄録

 呉市第2地区(以下、第2地区と略記)では、平成26年度から呉市第2地区まちづくり委員会(以下、まちづくり委員会と略記)が高齢者に対する見守り活動を始めた。見守り活動は高齢者の孤立予防のため随所で行われている活動である。見守り活動には対象者の把握、見守り活動の継続的実施、専門機関へのつなぎ、そして担い手の発掘・育成などの課題が多々ある。
 第2地区の活動の特徴は以下の点にある。第一に、担い手の発掘・育成を既存の面識関係のなかで行ったことである。それにはこれまでのまちづくり委員会の活動で、事業を行い、協力層を掘り起こしていった実績が大きい。
 第二に、まちづくり委員会という組織が行うことによって、活動内容においても横につながった面的なものになっていることである。例えば見守りの際に地域イベントの振興券を渡すことで、高齢者のイベント参加を促している。
 第三に、見守り活動がまちづくり委員会活動の発展のなかで実行されたことである。それは次の「第2次第2地区まちづくり推進計画」(以下、第2次まちづくり計画と略記)の冒頭の発言が端的に表している。「この5年間で見えてきたことは、地域社会で生きていくうえで一番大切な人と人とのつながり『地域の絆』が、今まで以上に地域全体に浸透してきたのではないかと思います。この絆を、より確かなものとして、未来につないでまいりたいと考えております」。まちづくり委員会はこの絆を活かして、さらに持続可能な地域づくりに取り組もうとしている。

掲載雑誌名
広島文化学園大学ネットワーク社会研究センター研究年報=Journal of Hiroshima Bunka Gakuen University Center for Networking Society
12
1
開始ページ
1
終了ページ
15
出版年月日
20161201
出版者
広島文化学園大学ネットワーク社会研究センター(Hiroshima Bunka Gakuen University Center for Networking Society)
本文作成日付
2016-12
ISSN
21854777
本文言語
日本語
資料タイプ
紀要論文
著者版フラグ
出版社版
区分
hbg