防災コミュニティは可能か(2) -呉市第5地区の事例から―

URI http://harp.lib.hiroshima-u.ac.jp/hbg/metadata/12392
File
Title
防災コミュニティは可能か(2) -呉市第5地区の事例から―
Title Alternative
Consideration about the Disaster Prevention Community(2) -Case Study of District 5 in the City of Kure-
Author
氏名 大藤 文夫
ヨミ オオトウ フミオ
別名 Fumio OOTOU
Subject
防災
自主防災組織
コミュニティ
住民参加
Abstract

 防災コミュニティの形成は,政策的にも唱道されている。そして自主防災組織は多くが町内会・自治会単位でつくられているが,その活動は必ずしも活発ではない。別稿にて,筆者は同じテーマで呉市警固屋地区の活動を検討した。そこでの結論は,防災コミュニティは地域社会の共同性に基づき,論理的には可能であるが,実際に機能するためには主体性を持った担い手が必要であるということであった。
 そこで,本稿では呉市第5地区の活動を取り上げることにした。第5地区は自主防災活動に非常に熱心な地区である。第5地区の活動を通して次の点が明らかになった。
 自主防災の担い手とは,地域社会における共同の係わりを認識することを出発点にし,自分を守ること,次に他の住民との協調行動をとること,そして他の住民の支援ができるようになる住民である。その主体性について,防災技術・技法は訓練によって修得可能であるが,その意志はコミュニティ活動に参加することを通して涵養される。よって他の地域住民組織との連携によって,自主防災組織は機能し,またコミュニティを発展させる。

Journal Title
広島文化学園大学ネットワーク社会研究センター研究年報=Journal of Hiroshima Bunka Gakuen University Center for Networking Society
Volume
13
Issue
1
Spage
1
Epage
11
Published Date
20171201
Publisher
広島文化学園大学ネットワーク社会研究センター(Hiroshima Bunka Gakuen University Center for Networking Society)
Created Date
2017-12
ISSN
21854777
Language
jpn
NIIType
Departmental Bulletin Paper
Text Version
出版社版
Set
hbg