わが国におけるディアコニッセによる女性保護の為の福祉活動

URI http://harp.lib.hiroshima-u.ac.jp/hbg/metadata/12535
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タイトル
わが国におけるディアコニッセによる女性保護の為の福祉活動
別タイトル
― ベテスダ奉仕女“母の家”とかにた婦人の村の取り組み ―
著者
氏名 佐々木 秀美
ヨミ ササキ ヒデミ
別名 Sasaki Hidemi
氏名 加藤 重子
ヨミ カトウ シゲコ
別名 Kato Shigeko
氏名 岡田 京子
ヨミ オカダ キョウコ
別名 Okada Kyoko
氏名 永石 嘉代子
ヨミ ナカイシ カヨコ
別名 Nagaishi Kayoko
キーワード
深津文雄
ベテスダ奉仕女“母の家
かにた婦人の村
抄録

要約 本論は,ベテスダ奉仕女“母の家”と“かにた婦人の村”が実践した“売春防止法”成立後の売春婦たち
の保護・更生を目指した取り組みについて,その創立者である深津文雄の生涯と思想を検証,その思想における
キリスト教的愛の精神と,その精神から実践した女性保護活動について論じたものである。深津の生涯の探求は
底辺の点の発見であり,その発見の中で,これ以上落ちるところはないところまで落ちた女性達の更生に身を捧
げた一生であった。収容された女性達は生涯克服できないほどの傷を負い,何らかの意味で知・情・意に障害を
持っていた。それゆえ女性達は,苦情,脱走,拒食,暴力,自殺未遂,発狂など気の狂いそうな状況を呈し,職
員も入所者も相互に疲れ果てるという状況であったが,深津の思想に賛同したベテスダ奉仕女“母の家”のディ
アコニッセや多くの者達の共同と忍耐と継続性があって入所者達の心の安寧をもたらす活動であった。それは,
キリスト教の教えに基づいて,疲れた人に休息を与えて,枯渇している人に水を与え,立ち上がるまで待つこと
によって女性達に忘れかけた愛の精神を呼び戻した結果であると考える。

掲載雑誌名
看護学統合研究
22
2
開始ページ
43
終了ページ
54
出版年月日
2021-02-28
出版者
広島文化学園大学看護学部
本文作成日付
2021-02-28
ISSN
1346-0692
本文言語
日本語
資料タイプ
紀要論文
著者版フラグ
出版社版
区分
hbg