看護師による患者及び家族への意思決定支援に関する文献レビュー

URI http://harp.lib.hiroshima-u.ac.jp/hbg/metadata/12607
File
Title
看護師による患者及び家族への意思決定支援に関する文献レビュー
Author
氏名 関永 信子
ヨミ セキナガ ノブコ
別名
氏名 塩谷 久子
ヨミ シオタニ ヒサコ
別名
Subject
患者と家族
意思決定
医療分野
看護師役割
Abstract

【目的】本稿では,看護師による患者及び家族の意思決定支援の動向や特徴を知り,今後の課題を検討するために文献レビューを行った。
【研究方法】研究対象としたのは,2000年から2019年の間に医学中央雑誌Web 及びCiNii に掲載された文献のうち「意思決定」「看護師役割」のキーワードを用い検索した文献96件である。得られた文献より意思決定における現状と特徴を分析し,今後の課題を検討した。
【結果・考察】医療分野における看護師による患者・家族への意思決定支援は臨床の多様な対象に行われており,看護師の役割と捉えられていた。支援内容は退院支援,治療方法の選択,寄り添い,傾聴などがみられた。さらに,支援時の看護師の自己形成能力や高度の知識・技術の必要性が指摘されている。一方で,支援時の課題として,医療者側と患者側の情報提供量の不均衡が明らかになった。医療者側から患者・家族への情報提供が多く,逆のケースが非常に少ない現状である。また,医療分野の意思決定支援は,支援する看護師の思考や知識に影響されがちである。客観的な評価やツールを設ける必要性があり,意思決定の場面や程度に応じた支援プログラム開発の可能性が示唆された。

Journal Title
看護学統合研究
Volume
23
Issue
2
Spage
36
Epage
49
Published Date
2022-02-15
Publisher
広島文化学園大学 看護学部
ISSN
1346-0692
Language
jpn
NIIType
Departmental Bulletin Paper
Text Version
出版社版
Set
hbg