診療記録の開示に関する患者・医師・看護師の意識差

URI http://harp.lib.hiroshima-u.ac.jp/hbg/metadata/3164
ファイル
タイトル
診療記録の開示に関する患者・医師・看護師の意識差
著者
氏名 平岡 敬子
ヨミ ヒラオカ ケイコ
別名
氏名 山内 京子
ヨミ ヤマウチ キョウコ
別名
氏名 生嶋 美春
ヨミ イクシマ ミハル
別名
キーワード
診療記録の開示
患者
医師
看護師
意識調査
抄録

今日,医療事故の増加や患者の権利意識の高揚に伴い,医師の作成するカルテや看護ケアの記録など,診療記録の開示が積極的に推進されつつある。そこで,医療の利用者である患者と提供者である医師,看護師に対して,診療記録の開示とその法制化,さらに開示に伴う問題に関する意識調査を実施した。その結果,患者は診療記録の開示によるメリットを主張する回答が多く,開示にも法制化にも賛成であった。反対に医師はデメリットを主張する回答が多く,開示には賛成しても法制化には反対であった。看護師は,どちらかというと医師の回答に近かった。医療の利用者,提供者というそれぞれの立場により,診療記録の開示とその法制化について意識差が明らかになった。しかし,いくつかの先行研究の結果も示唆しているように,診療記録の開示に関しては医療の利用者も提供者も賛同しており,もはや開示の有無を検討するレベルではなく,開示に向けてどのような制度や方法論がとられるべきかを議論する必要がある。

掲載雑誌名
看護学統合研究
4
2
開始ページ
15
終了ページ
20
出版年月日
2003-03-20
ISSN
13460692
本文言語
日本語
資料タイプ
紀要論文
著者版フラグ
旧URI
区分
hbg