本研究は看護職に従事する者たちが，看護職としてのキャリア形成の一手法としての大学院進学をどの様にとらえ，またどの様に自分自身のキャリア・アップを構築しようとしているのかの学習者ニーズを把握し，創造的な教育体制確保への方策を探る目的で実施した。その結果，看護職者は自己の能力向上の必要性を感じており，向上心は強いが，しかし職業継続の意志が強いことと経済的な問題があり，職業と学業の両立のできる学習システムを求めている。専門看護師の養成のための教育課程策定，教育内容がわかりすい情報提供，経済的な問題などを解決するための学習システム構築が必要であるとの示唆が得られた。