この授業は小論文の学習活動を通じて，看護師としての自覚を高め，自己像の確立をはかることを目指す。授業改善の視点（授業仮説）として，①体験を振り返る，②職業理解を深める，③論文の書き方を学ぶ，④添削指導とそれをもとにした全体指導を実施する，ことを設定した。授業の成果と課題について，①学生の自己評価，②学生によるテキストの評価，③学生による授業評価，を実施した。特に，学生の授業における自己評価に見られる「自己変革」「自己発見」について考察し，小論文の授業を通じて意欲的・主体的に取り組む看護師像の形成のあり方を考える。