看護歴史探訪 : その1 わが国における小児精神医療のパイオニア : 富士川游の生涯とその思想

URI http://harp.lib.hiroshima-u.ac.jp/hbg/metadata/7294
File
Title
看護歴史探訪 : その1 わが国における小児精神医療のパイオニア : 富士川游の生涯とその思想
Author
氏名 佐々木 秀美
ヨミ ササキ ヒデミ
別名 Sasaki Hidemi
Subject
富士川游
精神医療
小児の精神
宗教と科学
思想
Abstract

富士川游の生涯と思想について富士川游関係の著作と彼自身の著作を中心に検証を行い,若干の検討を加えた。彼は医師であると同時に哲学者であり,医学史の研究者であり,人の精神性を宗教的な立場から論じた宗教学者であり,教育者でもあった。富士川の生きた時代と彼の生涯を概観したとき,明治政府の国民全てに気概を持たせようとした”学制”の趣旨を十分に汲み取った時代の偉人であった。看護教育が開始された時代と等しく,彼の生きた時代は変革の時代であり,医学も蘭医から英米医学,英米医学からドイツ医学へと転換した時代である。主としてドイツ医学の影響を受けたと考えられる富士川の思想は,仏教という日本古来の思想をベースに,ドイツ思想を十分に吸収して彼の内面で統合されたものである。特に宗教的な側面から論じた富士川の精神性はこどもの健全育成に反映され,わが国における小児精神医療のパイオニアとしての立場を不動のものとしたのである。日本の医学を良質なものにと,特に子供の発達を健常に促進したいと考えた彼の社会的活動はまさにその時代が生んだ巨匠であり,わが国屈指の小児精神病医学者とするに相応しい人物である。さらに,看護を経験即でなく,科学的な側面から考えるべきと主張した富士川の思想は,わが国の看護教育の歴史上意義あることであり,今後の看護教育を考える上で大きな手がかりを得た。

Journal Title
看護学統合研究
Volume
10
Issue
2
Spage
44
Epage
58
Published Date
2009-03
Publisher
呉大学看護学部
ISSN
1346-0692
NCID
AA11499896
NAID
40016702803
Language
jpn
NIIType
Departmental Bulletin Paper
Text Version
出版社版
Old URI
Set
hbg