戦前の広島県における看護婦養成の足跡 : 94歳の元看護婦が受けた教育を手がかりに

URI http://harp.lib.hiroshima-u.ac.jp/hbg/metadata/764
File
Title
戦前の広島県における看護婦養成の足跡 : 94歳の元看護婦が受けた教育を手がかりに
Author
氏名 迫田 千加子
ヨミ サコダ チカコ
別名
氏名 田村 和恵
ヨミ タムラ カズエ
別名
氏名 佐々木 秀美
ヨミ ササキ ヒデミ
別名
Subject
広島県
戦前の看護婦養成
看護婦規則
簡易教育所
Abstract

大正時代に発刊された『看護學教科書』を保有する94歳の元看護婦と出会ったことを手がかりに,戦前の広島県における看護婦養成の足跡を看護婦規則と関連させながら検証した。明治以降,医学の進歩と共に病院の整備が進み,それに伴い各地で看護婦の養成が始まった。広島県は,軍制基盤都市として栄え,全国に先駆けて,1893年(明治26年)日本赤十字社広島支部が看護婦養成を始め,1904年(明治37年)には呉海軍共済組合病院で看護婦養成が開始された。1915年(大正4年)国として初めての看護婦規則が制定され,無資格者による看護が規制された。そのことによって看護婦不足が生じ,東京看護婦学校などの簡易教育所による教育が隆盛した。広島県でも看護婦規則制定に伴い,看護婦不足が起き,講習会や簡易の看護教育でそれを補った。元看護婦が受けた教育は開業医で働きながら学ぶ方法であり,東京看護婦学校と類似した簡易教育であった。

Journal Title
看護学統合研究
Volume
8
Issue
2
Spage
1
Epage
11
Published Date
2007-03-20
Publisher
呉大学看護学部
ISSN
13460692
Language
jpn
NIIType
Departmental Bulletin Paper
Text Version
Old URI
Set
hbg