遊ぶことの論理 : D.W.Winnicottの “Playing and Reality” の読解

URI http://harp.lib.hiroshima-u.ac.jp/hirokoku-u/metadata/12250
File
Title
遊ぶことの論理 : D.W.Winnicottの “Playing and Reality” の読解
Title Alternative
The logic of the playing : The interpretation of "playing and reality" by D.W.winnicott
Author
氏名 田中 秀紀
ヨミ タナカ ヒデノリ
別名 Tanaka Hidenori
Subject
遊ぶこと
ウィニコット
二重の現実性
弁証法
主体
playing
D.W.Winnicott
double reality
dialectic
subject
Abstract

本論はD.W.Winnicottの遊ぶことの理論を描き出す試みである。まず,乳房には主体からの自発的な母親への関わりと,それに応える母親との出会いがある。この出会いは,主観的な対象と客観的な対象の間のずれを潜在的に抱えている。そのずれは原初の“自分でない”対象である以降対象の発生によって顕わになる。遊ぶことの素材は観外的な現実性を帯び,主体にとって異物となる。それゆえ遊ぶことで,主体は内的な現実性に入りつつも外的な現実性をも維持する,二重の現実性を生きる。さらに遊ぶことの不確かさが全能感的な主性を剥いでいき,対象の現実的な操作を可能にしていく。以上から遊ぶことを,内的な現実性と外的な現実性の間を揺らぐ,弁証法的な運動として捉えた。さらに,主体が遊ぶことに夢中になることで,主体はむしろ遊ぶことに委ね,遊ぶことが主体となる。遊ぶことが現実よりも先行し,現実を創っていく非人称的な場となるのである。

Journal Title
広島国際大学心理臨床センター紀要
Issue
13
Spage
29
Epage
38
Published Date
2015-03-20
Publisher
広島国際大学心理臨床センター
ISSN
1348-2092
NCID
AA12125734
Language
NIIType
Departmental Bulletin Paper
Text Version
出版社版
Sort Key
04
Old URI
Set
hirokoku-u