体罰意識調査における道徳性の自己形成に関する研究 -倫理学・法学的アプローチによる道徳的判断力の育成を通してー
URI | http://harp.lib.hiroshima-u.ac.jp/hirokoku-u/metadata/12356 | ||||||||||||
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File |
013-小川・岡田:体罰意識調査における道徳性の自己形成に関する研究.pdf
( 1061.0 KB )
Open Date
:2018-02-15
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Title |
体罰意識調査における道徳性の自己形成に関する研究 -倫理学・法学的アプローチによる道徳的判断力の育成を通してー
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Author |
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Abstract |
体罰論をめぐる教育論と法理論の接点に関わる課題解決に向け,大学生の体罰に関する法意識調査を実施した。この結果から,法学的アプローチでは,大阪高裁判決(1955年)と東京高裁判決(1981年)及び大阪地方裁判決(2016年)をもとに,法的根拠を検討した。次に,倫理学的アプローチでは,エラスムス,カント,ルソーの教育論を学び子ども観,教育観から検討した。さらに,文部科学省の通知文やICT活用による体罰事案の報道資料を収集し多角的に検討した。これらのことを踏まえて,大学の授業でコールバーグの道徳性の発達理論から体罰行為について,様々な資料に基づいて,「考える道徳」「議論する道徳」を試み,道徳的葛藤による問題解決の過程を通して大学生の道徳的判断力の育成を図った。その結果,体罰の認識が明確でなかった学生に係る道徳性の発達段階の変容が見られた。大学生の自己形成の面から本授業の成果と課題を分析した。対話・コミュニケーションにより自分の価値判断を吟味し,根拠に基づく道徳的判断力の自己形成を図れた。課題として,認知能力及び道徳性の発達状況を考慮し,発達段階の最近接領域に働きかけ,資料内容の配慮・工夫の必要性が見出された。 |
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Journal Title |
広島国際大学 教職教室 教育論叢
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Issue |
9
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Spage |
115
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Epage |
125
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Published Date |
2017-12-20
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Publisher |
広島国際大学 心理科学部 教職教室
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ISSN |
1884-9482
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Language |
jpn
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NIIType |
Departmental Bulletin Paper
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Text Version |
出版社版
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Sort Key |
013
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Set |
hirokoku-u
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