自閉症スペクトラムにおける「共通の支援ポイント」について

URI http://harp.lib.hiroshima-u.ac.jp/hirokoku-u/metadata/12359
File
Title
自閉症スペクトラムにおける「共通の支援ポイント」について
Author
氏名 鶴田 一郎
ヨミ ツルタ イチロウ
別名 Ichiro TSURUTA
Abstract

発達障害は、大きく知的障害のグループと自閉症を中核とするグループに分けられる。後者の自閉症を中核とするグループの3/4は知的障害を伴うタイプである。これを単に「自閉症」と呼んだり、提唱者の名前をつけてカナー型自閉症と呼んだりする。一方、自閉症を中核とするグループの残りの1/4は知的障害を伴わない或いは軽い知的障害があるタイプである。知的障害を伴うタイプの発達障害は、通常、特別支援学校(知的障害)や通常学校の特別支援学級(固定式)に所属しているため、一般の教師が担当になることは少ないが、通常学校の通常学級や小中の特別支援学級(通級式:通級指導教室)の担任で問題となるのは、知的障害を伴わない或いは軽い知的障害がある発達障害児である。具体的には、アスペルガー症候群、高機能自閉症、LD(学習障害)、ADHD(注意欠陥/多動性障害)などである。この内、本研究では自閉症を中核とするグループ、すなわち自閉症スペクトラムに焦点を当てる。本稿では、「自閉症スペクトラムの教育心理」全体のイントロダクションとして、特に「教育心理学」の視点から発達障害および自閉症スペクトラムの概要について、「自閉症スペクトラム」に共通の支援のポイントに焦点を当て、①行動の理解(自閉症スペクトラムは認知の障害[五感の過敏性][状況への認知の歪み]・自閉症スペクトラムの子どもの関心のもち方)、②発達への援助(気持ちや行動に区切りをつけさせる・不安や怒りを静める・要求をわからせる・援助の基本・タイプ別援助のポイント・課題を与える)、③コミュニケーション能力を育てる工夫─視覚的手がかり─(ダンボールの仕切り・色付きのシート・スケジュールの写真カード)、④家庭生活の工夫(スケジュールを目でみる・遊びながら「待つ」・時間を目でみる・場所の感覚を教える)、と順次検討・考察した。

Journal Title
広島国際大学 教職教室 教育論叢
Issue
9
Spage
147
Epage
154
Published Date
2017年12月20日
Publisher
広島国際大学 心理科学部 教職教室
ISSN
1884-9482
Language
jpn
NIIType
Departmental Bulletin Paper
Text Version
出版社版
Sort Key
016
Set
hirokoku-u