全校宿泊体験活動を通して生徒の意欲と実践力を高める指導の工夫 -生徒指導の三機能を生かした取組みを通してー

URI http://harp.lib.hiroshima-u.ac.jp/hirokoku-u/metadata/12360
ファイル
タイトル
全校宿泊体験活動を通して生徒の意欲と実践力を高める指導の工夫 -生徒指導の三機能を生かした取組みを通してー
著者
氏名 八川 慎一
ヨミ ハチカワ シンイチ
別名 Shin-ichi HACHIKAWA
氏名 岡田 大爾
ヨミ オカダ ダイジ
別名 Daiji OKADA
抄録

学習指導要領改訂のたびに体験活動の充実が上げられ,集団宿泊体験活動の重要性が述べられているが,集団宿泊活動に生徒の意欲や実践力の向上について具体的かつ客観的に検証された研究例は少ない。本研究の対象中学校は,各学年10数名の小規模校で,1年生と3年生は落ち着いており,生徒間の関係もよいが,2年生の課題は大変大きく,約3分の1の生徒は,教員によって態度が大きく異なり,厳しく指導すると暴言を吐いたり,気分が悪いと言って保健室へ逃避したりした。担任を中心に指導を重ねるが,しばらくすると再発した。また,小学生の時から喫煙が常習化する数名の生徒は,トイレや更衣室や校外等での喫煙が発覚することもしばしばあった。様々な問題行動を繰り返す生徒たちに,後追いの治療的生徒指導にあたることが続いた。さらに,前年度から関わってきた教師たちの疲弊感と課題の大きい生徒たちに関わりたくないという思いを強く感じる状況であった。そこで,教員と生徒との人間関係を築き,人間性豊かな生徒を育成するための集団宿泊体験活動を教材開発し,「全校宿泊体験活動の企画・運営活動の体験において,生徒指導の三機能を生かした取組みを行えば,生徒同士,生徒と教員との人間関係を築き,生徒の意欲と実践力を高めることができるであろう。」という仮説を2年間の全校集団宿泊体験活動において検証した。1年目における2学年生徒の振り返りを活用し,2年目の3学年時に生徒指導の三機能を生かす工夫を考えた。その結果,生徒の感想や振り返りの状況から生徒指導の三機能を生かし,前年度の生徒から出た振り返りを生かす活動は,生徒同士,生徒と教員との人間関係を築き,生徒の意欲と実践力を高めるのに有効であることが分かった。一方,課題として,他の行事と関連させ,さらに効果的な活動に仕組むことが必要であることが分かった。

掲載雑誌名
広島国際大学 教職教室 教育論叢
9
開始ページ
155
終了ページ
167
出版年月日
2017年12月20日
出版者
広島国際大学 心理科学部 教職教室
ISSN
1884-9482
本文言語
日本語
資料タイプ
紀要論文
著者版フラグ
出版社版
ソートキー
017
区分
hirokoku-u