広島県南部の地質のちがいから見た土砂災害跡地の特徴と防災教育 その1.花崗岩類の地質の特徴と災害との関係について

URI http://harp.lib.hiroshima-u.ac.jp/hirokoku-u/metadata/12532
File
Title
広島県南部の地質のちがいから見た土砂災害跡地の特徴と防災教育 その1.花崗岩類の地質の特徴と災害との関係について
Title Alternative
The Characteristics and Disaster Prevention Education of Landslide Disaster Sites as seen from the Geological Differences in Southern Hiroshima Prefecture.
Author
氏名 越智 秀二
ヨミ オチ シュウジ
別名 shuji OCHI
氏名 岡田 大爾
ヨミ オカダ ダイジ
別名 Daiji OKADA
Abstract

要旨:広島県南部は過去約20年間で大きな土砂災害に3回も見舞われ、多くの犠牲者が出た。この一因として、広島県南部に風化すると脆弱化して崩れやすい花崗岩類が広く分布していることが挙げられる。この花崗岩類のうち、中~粗粒黒雲母花崗岩と中粒角閃石黒雲母花崗岩とでは、山麓の様相が異なり、前者は植生の発達が悪く、巨岩が山麓から山頂にかけての各所に見られ、いかにも「危険な山」という印象があるが、後者では植生が発達し巨岩も顕著ではなく、危険性をあまり感じさせない「穏やかな山」という印象である。にもかかわらず、最近6年間の土砂災害では、後者の岩石が分布する地帯でも、大規模な土石流に伴って1~2m程度の巨礫が流下し、住宅に大きな被害を与えた。一見すると穏やかな山であるがゆえに、無警戒に住宅地を山際まで造成し結果として大災害を招いた事例といえる。ここでは、こうした花崗岩の鉱物組成のちがいによる風化や崩壊のちがいを野外観察で判別しやすい角閃石の有無を指標として明らかにすることを通して、現在の中学校の理科の学習を少し深めることで防災の視点が得られる事例を報告し、その知見をもとに、命を守るために科学的に考え、行動する防災教育の一助としたい。

Journal Title
広島国際大学 教職教室 教育論叢
Issue
12
Spage
23
Epage
38
Published Date
2020年12月
Publisher
広島国際大学 教職教室 
ISSN
1884-9482
Language
jpn
NIIType
Departmental Bulletin Paper
Text Version
出版社版
Sort Key
004
Set
hirokoku-u