新型コロナウイルス 禍における学内保育実習の試み―児童福祉施設との協同―

URI http://harp.lib.hiroshima-u.ac.jp/hirokoku-u/metadata/12571
File
Title
新型コロナウイルス 禍における学内保育実習の試み―児童福祉施設との協同―
Title Alternative
An Attempt to Childcare Practice on a COVID-19 Disaster:Cooperation with Child Welfare Facilities
Author
氏名 岡本 晴美
ヨミ オカモト ハルミ
別名 OKAMOTO Harumi
氏名 西村 いづみ
ヨミ ニシムラ イヅミ
別名 NISHIMURA Izumi
氏名 光盛 友美
ヨミ ミツモリ ユミ
別名 MITSUMORI Yumi
Abstract

2020年の始まりは新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、日本全国の教育機関が新たな教育の形を模索しなければならない事態となった。当然のことながら、保育士を養成する本学科においても、対面授業の実施が困難であるとの判断からオンライン授業への切り替えに着手せざるを得ない状況となった。オンライン授業に不慣れな教員および学生がともに手探りの状況のなかで、特に頭を悩ませたのは学外実習の取扱いである。
厚生労働省子ども家庭局保育課より2020年3月2日付で出された「新型コロナウイルス感染症の発生に伴う指定保育士養成施設の対応について」の通達のなかに、実習についての取扱いに関する記載(「1.養成施設の運営に係る取扱い」)がある。それには「(3)養成施設にあっては、新型コロナウイルス感染症の影響により実習施設の受け入れの中止等により、実習施設の確保が困難である場合には、年度をまたいで実習を行って差し支えないこと。なお、これらの方法によってもなお実習施設の代替が困難である場合、実状を踏まえ実習に代えて演習又は学内実習等を実施することにより、必要な知識及び技能を修得することとして差し支えないこと。」とあり、学外実習における柔軟な取扱いが示されている。
上記の取扱いに基づき、本学では、学外実習を優先しつつもやむを得ない場合に限り、学内実習で代替することを方針として決定し、8月、9月に実施予定であった保育実習(施設実習)のプログラム検討に入った。その背景には、本学が新年度の4月から授業を開始することができず、5月からの開講とし、本来であれば夏休み期間にあたる8月から実習を開始するところ8月を授業期間と位置づけたため、実習期間および実習先の変更を余儀なくされる事態に陥ったことがある。そこで、本学科では8月の「保育実習Ⅰ(施設)」の90時間のうち、8時間×6日間(48時間)を学外実習、残りの42時間を学内実習として実施することとし、9月については、実習施設との協議のうえ予定通りの日数・時間数で実習を実施することになった。本論文では、本学科で試みた学内実習の取り組みについて取り上げ、その実際と課題および可能性について整理することを目的とする。新型コロナウイルスによる影響は今後も継続する可能性があり、また、このたびのような感染症のみならず、自然災害などの影響によりやむを得ず学外実習の実施を断念せざるを得ない事態が生じることも考えられる。そのような事態にあっても、ある一定程度の質を担保した実習教育を学生に提供するために、今後、継続的に考えていくべき課題であると考える。このたびの取り組みが、この先の学内実習のあり方についての検討における一助になることを願う。

Description Peer Reviewed
Journal Title
広島国際大学医療福祉学科紀要
Issue
16・17(合併)
Spage
73
Epage
94
Published Date
2021-3-31
Publisher
広島国際大学健康科学部医療福祉学科
ISSN
1880-2486
Language
jpn
NIIType
Departmental Bulletin Paper
Text Version
出版社版
Set
hirokoku-u