肺がん告知後の患者と家族の心理的変化と看護介入に関する文献研究

URI http://harp.lib.hiroshima-u.ac.jp/hirokoku-u/metadata/4630
File
Title
肺がん告知後の患者と家族の心理的変化と看護介入に関する文献研究
Title Alternative
A Study on Psychological Status of Patient and Family under Informed-Consent of Lung Cancer and Nursing Intervention by Literature Review
Author
氏名 竹迫 靖代
ヨミ タケサコ ヤスヨ
別名 Takesako Yasuyo
氏名 小笠原 知枝
ヨミ オガサワラ チエ
別名 Ogasawara Chie
氏名 吉岡 さおり
ヨミ ヨシオカ サオリ
別名 Yoshioka Saori
Subject
肺がん
患者
家族
告知
看護介入
Abstract

本研究は,肺がん患者とその家族のがん告知の受け止め方と告知後の看護介入を,文献研究により明らかにすることを目的とした。「肺がん」,「肺腫瘍」,「告知」をキーワードとして得られた文献9件から,患者の心理状態,家族の思い,看護介入に関する文章を抽出してコード化し,さらに内容の共通性に注目してカテゴリー化し命名した。その結果,告知直後の心理状態は「強度の不安によるパニックや混乱」,その後,「現実を再評価することによる苦悶」の経過をたどり,「現実をみつめた新しい価値観や自己イメージ」「家族との関わりの見直しと医療者による支援の希求」「積極的な意思決定」へと変化していた。家族の思いは,1)肺がん告知による衝撃,2)患者に対する積極的サポート,3)自分の素直な気持ち,4)現実直視による不安,5)医療者の援助に対する希望,に分類された。告知後の看護介入としては,1)インフォームド・コンセントの補足,2)患者に寄り添うこと,3)患者の思いの傾聴・把握,4)家族との連絡,5)仕事の区切りがつくよう設定,6)セカンドオピニオンの勧め,7)医療従事者の連携,などが示唆された。

Journal Title
広島国際大学看護学ジャーナル
Volume
6
Issue
1
Spage
57
Epage
66
Published Date
2009/03/31
Publisher
広島国際大学看護学部
ISSN
1349-5917
NCID
AA12052528
Language
jpn
NIIType
Departmental Bulletin Paper
Text Version
出版社版
Old URI
Set
hirokoku-u