これまで私の問題意識は「都市住民の農村観がどのようなことであるか」という事であった。このことは、都市住民がどのように農村を捉えているのかについて、彼らが農村地域で期待するライフスタイルを考察し農村の位置づけ・存在を考えることであった。本稿では都市住民の中で学生に限定して地域社会では若者層が少なくても、地域の担い手になる可能性を検討した。修士論文で取り上げた「学生と地域をつなげる絆づくり事業」を事例として参与観察の手法により学生の地域観の変化を論じた。この事業を通して、学生が地域に関わる機会を作ることで、学生は地域の事情を考え、地域活動に対する視野が広がっている。学生の中には地域社会では若者層が少なくても、地域の担い手になる可能性があるいうことが分かった。つまり、あまり地域の問題を意識しないで友達同士で気軽に地域活動に参加した学生の意識が、地域活動を知り、活動者と対話し、短時間でも一緒に活動することで、地域に継続的に関わることの重要性に気づき、地域活動を自分の事として考えられるように変化した。そして学生は主体的により発展した新たな活動をしていく。こういった継続的な関わりを作っていくため、学生と地域住民が互いにそれぞれの条件や立場を理解しながら地域で必要な地域活動することが重要である。さらにこの活動を継続されるためには社会福祉協議会などの地域団体や学生OBなどの経験者のサポートが必要である。

I have been interested in the rural view of urban residents. Now, I especially paid attention to urban students. Because there are few young people in the area, but I think the students are able to join and help local people＇s action. In this article, I took a helping project of the student＇s local action. Through the project, some students changed their consciousness and rural view clearly. Students must talk and act with local people together, then, they can make independent activity. It＇s necessary for both students and local people, to understand each other. And the support of the local group e.g. ＂Shakai fukushi Kyogikai＂ or senior of the project.