「多数の無知(Pluralistic Ignorance)」概念に関する社会学的観点について

URI http://harp.lib.hiroshima-u.ac.jp/hkg/metadata/1458
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タイトル
「多数の無知(Pluralistic Ignorance)」概念に関する社会学的観点について
別タイトル
A Sociological Perspective on Pluralistic Ignorance
著者
氏名 谷口 重徳
ヨミ タニグチ シゲノリ
別名 Taniguchi Shigenori
キーワード
多数の無知
多数派をめざすゲーム
一般化された他者
pluralistic ignorance
“game for being in a major position”
generalized other
抄録

ダニエル・カッツとフロイト・オールポート(Katz and Allport 1928) は,ある集団のメンバーが個人的にはその集団規範を拒絶しているのだが,自分以外の他のメンバーが皆その規範を受け入れていると信じてしまうような状況を説明するために,多数の無知という概念を紹介した。多数の無知は日常的によくある現象であるけれども,それについての社会学的研究はこれまでなされてこなかった。しかし,社会学的視点から見れば,多数の無知という概念は非常に重要な含意を有するものと思われる。とりわけ,社会的規範への同調という問題を考える上で重要である。すなわち,規範が作用するためには,集団の大多数がそれを支持しているということが必ずしも必要であるわけではなく,むしろ,他のメンバーがそれを支持していると大多数が信じれば十分なのである。そして,このことは,「いかにして一般化された他者が構成されるのか」という社会学的中心問題の一つを理解するための手がかりを与えてくれるものである。

Daniel Katz and Floyd Allport (1928) introduced the concept of pluralistic ignorance to account for the situation in which all the members of a group privately reject norms,believing that all other members accept them. Pluralistic ignorance may be anordinary phenomenon,but it has never been studied sociologically. From the perspective of sociology,the concept of pluralistic ignorance has very important implications,especially for the problem of conformity to social norms. For the norms to work,it is not necessary for the majority to support them; it suffices for the majority to believe that the others support them. It offers the key to understanding a central problem of sociology: how is the generalized other constructed?

掲載雑誌名
現代社会学
1
開始ページ
133
終了ページ
140
出版年月日
1999
出版者
広島国際学院大学現代社会学部
ISSN
1345-3289
NCID
AA11439362
本文言語
日本語
資料タイプ
紀要論文
著者版フラグ
出版社版
旧URI
区分
hkg