目的：コンサルテーションに関する国内の文献のレビューを行い，コンサルテーションの定義，コンサルタントの役割や能力に関する記述内容を明らかにし，専門看護師教育課程における内容と方法について示唆を得る。
方法：医中誌Web 版により，2001 ～ 2014 年でキーワードを「コンサルテーション」「専門看護師」で検索し18 件の文献を分析対象とした。
結果：コンサルテーションの定義では，Lippitt やUnderwood の定義を引用し，専門職が専門職に行う相談でありプロセスや相互作用の用語で説明されていた。コンサルタントの役割では，【客観的観察者となり状況を分析する】【問題を解決するために具体的に方略を提示する】など12 カテゴリーが明らかになった。コンサルタントの能力では，【問題の本質を見極め，対応する】【エンパワメントを行う】など９カテゴリーが明らかになった。
結論：臨床場面での個人や集団，組織を対象としたコンサルテーション能力の育成の重要性が示唆された。

研究報告